下野写真協会(会長・若菜英晴(わかなえいせい)下野新聞社社長)は29日、写真講評会と講演会を下野新聞社本社で開き、会員約30人が参加した。
 しもつけ写真大賞の前審査委員長で、写真雑誌や自治体、企業のフォトコンテストの審査員も多く務める写真家古市智之(ふるいちともゆき)さん(57)が講師となり、講評希望の会員の作品一点一点について、画像を修正するレタッチやトリミングの仕方などを実演しながら伝授した。
 続いて「写真コンテスト入賞のコツ-設定・レタッチ・プリント術-」と題して講演。トリミングに伴う画質の劣化具合やノイズ発生を許容できるISO感度の設定など使用カメラを熟知する必要性を指摘した。
 その上で「テーマを一つに絞って撮影すると、被写体への知識が増え、撮影スキルも上がる。深く物を見るようになって自分の一つの核になる」と強調した。
 参加した壬生町駅東町、江草保幸(えぐさやすゆき)さん(72)は「トリミングの大切さ、レタッチのポイントがよく分かった」と話した。