栃木文化への誘い
國學院大學栃木短期大学 編
本体1,000円+税
新書判・並製・304頁
13/10
ISBN978-4-88286-532-2 C0239
「万葉集」「山本有三」「慈覚大師円仁」「二荒山」、いずれも栃木にゆかりの深い人物や事柄です。
ふだん何気なく暮らす毎日の中で、この土地に根ざした深い「文化」は息づいていることはあまり意識されることはないかもしれません。
本書をひとたび紐解いてみれば「栃木はこんなにもおもしろく楽しい物語があったのか」と驚かされるに違いありません。
本書は、そのような「栃木文化」に、多方面から光をあて、親しみやすくわかりやすく解説しています。
今の暮らしが古から脈々と続く文化の伝統の上に成り立っていることに、きっと気付いてもらえると思います。
【目 次】
第一章 栃木の文学の様相
下野国防人歌
下野国と『平家物語』
大中寺七不思議と「青頭巾」
下野の『おくのほそ道』 −「室の八島」の章をめぐって−
栃木の方言
塩原の文学
吉屋信子と山本有三
第二章 栃木の歴史の流れ
円通寺古墳の発掘調査
下野国の生んだ世界史上の偉人、慈覚大師円仁
皆川広照と天下人
江戸時代の旅人がみた下野国の風景
大名の献立 −壬生藩−
巴波川の舟運と蔵の町栃木
第三章 栃木の民俗信仰
下野の人丸様 −柿本人麻呂のフォークロア−
栃木の神社 −人を神に祀る御社−
二荒山と勝道上人
魂の原郷 −岩船山−
ことばと心に出会う旅 −民族採訪のすすめ−
栃木伝承・ナマズの恩返し
第四章 栃木の教育と芸術
平岩幸吉の善行と保育場
山本有三と栃木市の教育
栃木の美術 −浮世絵−
栃木の美術 −彫刻−
栃木の美術 −陶芸・絵画−