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日光杉並木に刻まれた「開発の傷跡」 むき出しの根、保全と利便性の模索続く

危機編 近現代の開発と車社会

11:30

 いくつも連なる、むき出しになった杉の根。縦横に広がる様は、タコの足のように見える。日光市吉沢の例幣使街道。そこから聞こえるのは力強い生命の鼓動か、それとも開発の傷跡による悲鳴か。

 

道路にせり出すように生える杉。並木敷と道路の高低差があり、根が露出するなど杉の生育には過酷な環境となっている=10日午後、日光市吉沢
道路にせり出すように生える杉。並木敷と道路の高低差があり、根が露出するなど杉の生育には過酷な環境となっている=10日午後、日光市吉沢

 

 「近代化に向けた開発行為は、杉並木に大きなダメージを与えた」。県文化振興課の保坂悦生(ほさかえつお)さん(45)はそう指摘する。

 江戸時代は手厚く保護されていた日光杉並木街道。だが明治維新を境に、その扱いは大きく変わることになる。県の管理下に置かれると、