あなたの街に、あかりが灯っている時間

くぼかわ けんいち 著
定価 1,650円(本体1,500円+税10%)
四六判・並製・272頁
26/06
ISBN978-4-88286-922-1


詩人くぼかわけんいちによる
詩、掌編小説、童話による作品集。
全部で60編の作品が収められています。

くぼかわけんいち氏は詩人ではありますが
短歌や小説、童話も手がけます。
また、イラストも得意で、さし絵についても自らの手で描き下ろします。

本書「あなたの街に、あかりが灯っている時間」は
くぼかわさんが地元放送局にお勤めだった頃に知己を得た
地元のラジオ局CRT栃木放送のエースアナウンサー・阿久津隆一さんが
触れたくぼかわさんの作品に「何か」を感じ、創作をオーダーした事が
きっかけになっています。
ラジオ局で働いていたと聞くとギョーカイ的なノリを考える人もいるかもしれません。
くぼかわさんによるといわゆる非正規の雇用で
文字通りなんでも屋さんとしてありとあらゆる雑用をしたと言っていました。
そんな中で、エースアナウンサーから自分の作品を認められ、依頼をされるということは
くぼかわさん本人にとって体の奥底から創作のモチベーションが沸き上がった来た瞬間だったのでは
ないでしょうか。

くぼかわけんいちの作品を一言で表現すると
血の通った人間の優しさにあふれた瞬間を切り取り、
それを誰もが理解できる優しい言葉で表現した作品集と言えます。
「人間の優しさ」は日常にあふれているけれど
とても気付きにくく見えにくいもの。
疑うよりも信じること、
小さな幸せにいつの間にか気づけなくなること、
誰かの笑顔を見たときに心から嬉しいと感じること。
親子であったり、恋人であったり、時には他人同士であったり。
本書のあとがきには
「子どものいない私にとって子どものような作品集」と述べておられます。
生まれたての子どものような作品はどこに進んでいくのでしょうか。
いつの日か彼らの口から新たな言葉が語られる日がくるのでしょう。

本書には、詩、掌編小説、童話が合計で60篇収められています。
これまで地元文芸誌への発表が中心ではありましたが
積極的に、コンスタントに作品を発表し
2019年 栃木版「よみうり文芸」短歌の部年間大賞受賞
2024年 栃木県芸術祭詩部門文芸賞受賞
2022年 宇都宮市民芸術祭詩部門市民芸術祭賞受賞
2025年 第59回栃木県現代詩人会新人賞受賞
等の受賞歴があります。

栃木県現代詩人会会員、栃木県文芸家協会理事、栃木県歌人クラブ会員、詩誌「馴とな鹿かい」同人。
詩集「ほかに言葉が見つからなくて」( 土曜美術社出版)