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日光杉並木に刻まれる幕末の動乱の記憶 塹壕や弾丸の痕跡、意図的に伐採も

危機編 戊辰戦争

11:30

 草木がうっそうと茂る並木敷きに、深さ約1メートルの細長いくぼみが横たわる。中に入ると、今市方面に向かう並木道が身を隠したままでも見通せる。

 

旧幕府軍が築いた塹壕跡とされるくぼみ(下)。上奥には街道が見える=4月24日午後、日光市瀬川
旧幕府軍が築いた塹壕跡とされるくぼみ(下)。上奥には街道が見える=4月24日午後、日光市瀬川

 

 ここは日光市瀬川と同市野口の境にある十文字。今市と日光の間に位置し、日光杉並木街道がクランク状に折れ曲がる。くぼみは、158年前の5月21日(旧暦4月29日)、この場所で起きた戦闘で用いられた塹壕(ざんごう)の跡とされる。

 

 江戸幕府が倒れ、時代が明治へ移ろうとしていた1868年。歴史の転換点で起きたのが戊辰戦争だった。