スタンダードプラン記事

親子2代が20年以上かけ植栽した日光杉並木 家康への報恩、長寿の杉に託す

歴史編 成り立ち

11:30

 古びた舗装路の傍らで、陽光を受けた若木が輝く。切り株や幹の根元から生える「ひこばえ」だ。日光市瀬川から同市野口にかけて広がる日光杉並木保護エリア。巨木に若木が囲まれる様は、400年という途方もない歳月を感じさせる。

 

 ギネスブックに「世界一長い並木」として掲載されている日光杉並木は江戸初期、日光東照宮造営に合わせて徳川家康(とくがわいえやす)の能吏松平正綱(まつだいらまさつな)・正信(まさのぶ)父子が20年以上かけて植栽し、東照宮に寄進した。

 

田母沢御用邸向かいの釈迦堂「殉死の墓および譜代家臣の墓」にある松平正綱の墓(右)。墓は菩提寺である平林寺(埼玉県新座市)にあるが、将軍3代に仕えた重臣としてここでも弔われている=21日午後、日光市本町
田母沢御用邸向かいの釈迦堂「殉死の墓および譜代家臣の墓」にある松平正綱の墓(右)。墓は菩提寺である平林寺(埼玉県新座市)にあるが、将軍3代に仕えた重臣としてここでも弔われている=21日午後、日光市本町

 

 諸大名が財を投じ、石や銅製の灯籠を寄進する中、なぜ杉だったのか。