緑色に光るレモン彗星=12日午前4時19分、日光市所野(4秒間露光、北山さん撮影)
緑色に光るレモン彗星=12日午前4時19分、日光市所野(4秒間露光、北山さん撮影)

 下野写真協会会員の公務員北山建穂(きたやまたてほ)さん(50)=日光市足尾町上間藤=が12日未明、同市所野の霧降高原キスゲ平園地から、北東の空に輝く「レモン彗星(すいせい)」の撮影に成功した。
 レモン彗星は米国のレモン天文台で新たに発見された長周期彗星。午前3時半ごろから撮影していた北山さんは「明るい月があったため肉眼では見えづらかったが、しっかりと緑色の光が写っていた。明け方に確認できる貴重な機会だったのでうれしい」と声を弾ませた。
 コジマ子どもサイエンスパーク(県子ども総合科学館)によると、今後は4等級ほどの明るさになると予想されており、さらに明るくなった場合、空の暗い場所であれば肉眼でぼんやりと見られる可能性があるという。 
 同館天文課の担当者は「月明かりがなく、地球に最も近づく21日前後が撮影チャンス。日没後の早い時間帯に西の空に見ることができる」と話している。

レモン彗星=12日午前4時19分、北山さん撮影
レモン彗星=12日午前4時19分、北山さん撮影
レモン彗星=12日午前4時34分、北山さん撮影
レモン彗星=12日午前4時34分、北山さん撮影
レモン彗星=12日午前4時40分、北山さん撮影
レモン彗星=12日午前4時40分、北山さん撮影