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【圧倒的なスケール、圧巻の4回転】

2020/12/29 10:00 共同通信

 フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌両冬季五輪王者の羽生結弦(26)=ANA=が26日、長野市で行われた全日本選手権で5年ぶりの優勝を果たした。前日のショートプログラム(SP)で103.53点を出しトップに立ち、この日のフリーでは215.83点をマーク。SPに続いて1位となり、合計319.36点の高得点を挙げた。羽生は日本スケート連盟の選考基準を満たして世界選手権(21年3月・ストックホルム)の代表に決まった。

 自ら選んだというフリーの音楽は大河ドラマ「天と地と」のテーマ曲。オーケストラの演奏に琵琶などの和楽器の調べが融合する楽曲に、ジャンプやスピンといった要素が溶け込むよう。「自分の体の感覚を信じてやりきれたのが大きい」。約10か月ぶりの実戦ながら完成度は高く、圧倒的スケールの作品になった。技術点で120点に迫り、演技点では「音楽の解釈」など3項目で10点満点を付けるジャッジが続出。5項目すべてに9点台半ばから後半が並んだ。

 五輪3連覇への鍵となる4回転ジャンプはループ、サルコー、トーループの3種類4度。すべて3点台後半から4点台前半の高い出来栄え点を得る、圧巻のジャンプだった。

 軽やかに踏み切ったループで幕開け。「流れを殺さず、加点がつくループを跳べたのは久しぶりで心からよかった」と波に乗り、続くサルコーもひざを柔らかく使って着氷した。さらにトーループ2本は基礎点が1.1倍となる後半に配置。ともに連続ジャンプとして盛り込み、オイラーと3回転サルコーを組み合わせた3連続ジャンプでは20点近くの高得点をたたき出した。

 いずれも力みなく舞い上がり、流れるようなランディング。高難度のジャンプを振り付けの一部のように軽々と披露するのは羽生ならでは。得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は抜群の安定感でプログラムを引き締め、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への可能性も感じさせた。(共同通信=根本美代子)