ダビンチを使って行われた呼吸器外科手術(足利赤十字病院提供)

ダビンチ使用して手術を行った橋本部長(右から2人目)ら(足利赤十字病院提供)

ダビンチを使って行われた呼吸器外科手術(足利赤十字病院提供) ダビンチ使用して手術を行った橋本部長(右から2人目)ら(足利赤十字病院提供)

 【足利】五十部(よべ)町の足利赤十字病院でこのほど、内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を使用した、県内初の呼吸器外科の手術が行われ、成功した。ロボット支援手術は4月から保険の適用範囲が大幅に拡大されており、同病院では今後、消化器外科や泌尿器科などさまざまな分野で活用を進める。

 同病院によると、手術は10月15日に行われた。執刀したのは呼吸器外科の橋本浩平(はしもとこうへい)部長(39)。患者は60代男性で、肺の間の「縦隔(じゅうかく)」と呼ばれる部位にできた腫瘍を切除した。

 ダビンチは「サージャンコンソール」という機器に座った執刀医が、遠隔操作でロボットアームと3D内視鏡を操る。内視鏡は物体を立体的に見ることができ、手ぶれ防止や拡大の機能もある。

 手術の際、傷口が小さく出血も少量で済むため、術後の回復が早い。今回の事例では、手術時間が約3時間で翌日には歩行が可能となり、3日後には退院したという。

 橋本部長は「カメラやアームが高性能で、正確かつ安全に手術ができる。手術時間も今後さらに短くなる可能性がある」と話した。