那須町で登山講習会中の大田原高の生徒、教員計8人が死亡した雪崩事故が発生1年となる27日に県教委などが行う追悼式を巡り、事故の遺族は23日、「追悼式に向けて」と題した文書を宇田貞夫(うださだお)県教育長宛てに送付した。式が「遺族に何の相談もなく決められ」「一周忌と日程がぶつかっている遺族もいます」などと、多くの遺族が欠席の意向であることの理由を記した一方、救助に携わった関係者への謝意をつづっている。

 遺族一同の名で、式の場で代読されることを求めたという。式は県、県教委、県高校体育連盟の共催で27日、同町湯本の県立なす高原自然の家で行われる。県は遺族や被害者、講習会参加者ら約100人が出席して行うとして2月に発表していた。

 文書では式について「なぜ、まず遺族に連絡するという大切なプロセスを省いてしまうのでしょうか」などと記した。一方で「息子が立った同じ場所に立ち、何を感じるのか確かめたい」として式に参列する遺族がいることにも言及した。

 また、事故後の遺族に対する説明など、県教委の一連の対応には「当たり前のことを当たり前にしてくださらない県教委の対応に、ますます不信感が募るばかりです」としている。