小山市議会前副議長の角田良博(つのだよしひろ)市議(68)=7期=のセクハラ行為で精神的苦痛を受けたとして、同市女性職員が慰謝料など計220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が22日、東京高裁であった。菅野雅之(かんのまさゆき)裁判長はセクハラ行為を認定し角田市議に33万円の支払いを命じた一審宇都宮地裁判決を支持し、角田市議の控訴を棄却した。

 判決によると、角田市議は2015年6月、市議会と市執行部の懇親会席上で、選曲のためカラオケ本を見ていた女性職員の背中全体をなでるように触り耳元に口を近付けた。

 菅野裁判長は、懇親会に出席した女性市議2人と女性職員の証言は信用性があるとした一審判決を支持、セクハラ行為を否定した角田市議側の主張を退けた。また角田市議と女性職員の職場上の関係から「セクハラは同時にパワハラと評価される」と指摘した。

 一方、女性職員側はカラオケ選曲後のデュエット中と、懇親会終了後の電話によるセクハラ行為を認めなかった一審判決は事実誤認があったとして付帯控訴したが、客観的証拠がないなどとしていずれも退けた。