【足利】市と市医師会(中谷研一(なかやけんいち)会長)は、本城3丁目に建設を計画している新医師会館に市保健センターを移転することなどで合意した。和泉(いずみ)聡(さとし)市長は、このほど行われた協定書の締結調印式で「人口減少時代に向けて老朽化した公共施設をどうするのか、先例となるよう連携していきたい」と期待を寄せた。併せて新型インフルエンザ発生時に全市民を対象とした予防接種に医師を優先的に派遣するなどとした支援協定も結んだ。

 大正町の保健センターは築36年が経過し、「市公共施設等総合管理計画」において周辺施設との集約化・複合化の検討対象。同センターと隣接する医師会館の移転新築が計画されたことから、市は同センターの機能を集約する方針で医師会と協議を重ねてきた。

 昨年秋、新医師会館移転用地に隣接する市有地(1244平方メートル)と現医師会館用地(1222平方メートル)の等価交換に合意。新医師会館の一部を保健センターとして賃貸借するとして、施工状況の報告や所有権、廃棄物の処分責任などについて確認し、協定締結に至った。

 新医師会館は敷地面積約5160平方メートル、鉄骨造り2階建て。延べ床面積約2600平方メートルで、このうち約760平方メートルが保健センターとなる。来月着工し、来年3月に移転する予定。

 1階は市専用スペースに乳児診察室、共用スペースに二つの診察室と心電図室、身体測定室を置く。2階専用スペースには相談室3部屋を確保した。市健康増進課は「プライバシーを守りながら、増加する子育ての悩みなどに対応できる」としている。医師会付属准看護学校の教室、実習室も2階に設ける。