結城紬に身を包み市役所を訪れたファラーさん(左)

 【小山】ALT(外国語指導助手)として約20年前に市に滞在した、英国人のファラー・カリームさん(45)が、市の伝統産業である本場結城紬(つむぎ)をヨーロッパに発信するプロジェクトに取り組んでいる。9日まで日本に滞在し、糸つむぎなど結城紬の生産工程を見学するほか、母国イギリスで開かれる服飾イベントで結城紬を購入してもらうため仕入れ先の開拓などを行う。ファラーさんは「落ち着いた雰囲気や暖かい着心地など魅力発信に努めたい」と話した。

 ファラーさんは将来的に、英国で開催される展示イベントなどを通じて、欧州のデザイナーと産地をつなぎたい考え。今回の日本滞在中には、高椅の織元「坂入染店」で生産工程を見学するほか、茨城県結城市の製造卸問屋「奥順」で仕入れなどに関する商談を行う。「着物自体はヨーロッパでも浸透しているが、結城紬の知名度は低い。仲立ちの役割を果たしたい」と話す。