息を合わせて櫂棒でタンク内をかき混ぜる蔵人たち

 【大田原】蛭畑の天鷹酒造で6日、新米による本格的な新酒の仕込み作業が始まった。約1カ月発酵させてできる新酒は12月中旬から出荷される。

 杜氏(とうじ)を同酒造で務めて27年目の岩手・南部杜氏直町昊悦(すぐまちこうえつ)さん(75)を筆頭に、8人の蔵人が作業。蒸し米とこうじ、水などで仕込まれた「もろみ」が入る約6千リットルのタンクを櫂(かい)棒で混ぜるなど精を出していた。

 仕込みは来年4月中旬ごろまで続き、純米酒、吟醸酒など一升瓶換算で約15万本を生産する予定。県農業試験場が開発した酒米「夢ささら」や今年初めて自家栽培した酒米も順次仕込みに入る。国内で流通するほか、一部は米国を中心に欧州やアジアなど海外に輸出される。

 尾崎宗範(おざきむねのり)社長(58)は「夏の暑さで心配もあったが、酒米の仕上がりは良好。一丸となって安心安全な酒を造りたい」と話した。