【足利】4月から始まる大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、市は郷土の詩人の足跡を巡る「相田(あいだ)みつを ふるさと展」など新規イベントを企画した。市の文化資産を核に、食や灯(あか)りを絡めた仕掛けで誘客を図る。28日に開かれたDC連絡協議会で、和泉(いずみ)聡(さとし)市長は「足利の観光を次のステージに上げる絶好の機会。足利ファンを増やし年間500万人の観光客を目指す」と意欲を語った。

 市の観光入り込み客数は2016年、25年ぶりに400万人を突破した。今年は、昨年のプレDCで洗い出された課題を踏まえ、足利の強みである歴史・文化を生かした物語性、地元ならではの食、宿泊につながる夜の演出に力を入れ、さらなる上積みを狙う。

 「相田みつを ふるさと展」は、作品が生まれた足利の風景を歩いてもらおうと、足利商工会議所ギャラリー、まちなか遊学館など市内4カ所を会場に作品を展示。JR東日本と連携し、JR足利駅から菩提(ぼだい)寺である法玄寺などを巡る「駅からハイキング」も設定した。

 灯(あか)りを生かした演出としては、史跡足利学校で特別企画「夜の足利学校」を無料で限定公開(4月28~30日)。銘仙あんどんを並べたり、孔子廟(びょう)をライトアップするなど幻想的な雰囲気を醸し出すほか、孔子の生涯を32枚の幻灯ガラスに描いた作品をプロジェクターで上映する。

 課題だった食については期間中、「あしかが美食まつり」を開催。地元産ブランド野菜「あしかが美人」のトマトを使った料理やスイーツなどを、市内29店舗がオリジナルメニューで提供する。

 ほかに「足利氏ゆかりの文化財特別公開」や古民家を会場にした「ARTあしかが2018」など。JR東日本高崎支社が所有するSL「D51」の両毛線での運行(5月19日)も話題になりそうだ。