【市貝】町は27日、東日本大震災の被災者支援などを目的に2014年から行ってきた宅地無償譲渡事業を3月末で終了すると発表した。これまで譲渡実績はなく、土地を所有する企業の要請などを踏まえ、当初5年としていた事業期間を1年短縮する。

 同年4月、椎貝(しゅうがい)から市塙(いちはな)にまたがる分譲地「みどりの森ICHIKAI」を所有する東栄建物(本社・小山市城北3丁目)など2社が町と宅地50区画の無償譲渡の覚書を締結。町への転入や5年以上の定住などの応募要件があり、町の承認を経て同社から土地の譲渡を受けることになっていた。

 第1回申し込み(同年4~6月)では4世帯が内定したものの、条件を満たせなくなったことなどを理由に最終的に全世帯が辞退。その後、入野正明(いりのまさあき)町長が福島県内の自治体や県内に避難している被災者のコミュニティーを巡って応募を呼び掛けたが反応は鈍く、町総務課によると最近は問い合わせも皆無だったという。