那須町で登山講習会中だった大田原高の生徒と教員の計8人が死亡した雪崩事故で、県高校体育連盟(高体連)と同登山専門部は10日、大田原市内で遺族らを対象に説明会を開いた。高体連側は遺族らの指摘を踏まえ、前回3日の説明会で提示した事故報告書を改めて作成し直す方針を示した。

 高体連側によると、説明会は遺族や生徒の保護者8人と、高体連側は塩沢好和(しおざわよしかず)会長や三森謙次(みもりけんじ)登山専門部長、講習会に参加した教員ら19人が出席した。非公開で約6時間半続き冒頭、報告書について遺族側から「事故に真摯(しんし)に向き合っていない」「再発防止につながる内容にしてほしい」などの指摘や批判が相次いだという。

 事故が起きた講習会の責任者だった前専門委員長と、亡くなった8人がいた1班の引率講師への質疑も行われた。遺族側から、事故当日に那須岳(茶臼岳)登山を中止し雪上歩行訓練に計画を変更した経緯や雪崩の危険性の認識などについて質問が集中した。

 遺族によると、引率講師は「新雪がある急斜面で雪崩に遭った経験がなかったので、危険とは思わなかった」などと答えたという。