厚生労働省は16日、国立児童自立支援施設「きぬ川学院」(さくら市押上)で、学院の寮長を務める50代の男性職員が、入所する女子児童に注意する際、大声を出し、ほうきの柄で壁をたたく心理的虐待をしたと発表した。同日付で、学院に対し再発防止を求める通知を出した。

 厚労省によると、昨年8月22日、掃除時間に他の児童に悪態をついて作業しなかったとして、大声で怒鳴り、自身が持っていたほうきで壁を3~4回たたいた。口頭で注意したが従わなかったという。同省の調査に「行き過ぎた行動だった」と話している。

 児童自立支援施設は、不良行為や家庭の理由で生活指導が必要な子どもの自立を支援する。きぬ川学院は女子児童専門で18歳未満の21人が入所。2009年にも、当時寮長を務めていた別の男性職員が入所児童を殴るなどしてけがをさせる虐待が発覚しており、厚労省家庭福祉課は「前回以降の取り組みを検証し直し、再発防止に努めたい」としている。

 同学院の担当者は下野新聞社の取材に「(虐待については)厚生労働省に聞いてほしい」などと話した。