「分かる」で子どもの学習意欲向上を 教員の授業力向上へOBら支援 足利市教委、本年度から

 【足利】教員の授業力を向上させ「分かる授業」で子どもたちの学習意欲を引き出そうと、市教委は本年度「かなふり松」プロジェクトを始動させた。教員OBら支援チームの学校訪問や学習ボランティアの配置など四つの柱を掲げ、学校、家庭、地域の連携で学力アップを目指す。15日に坂西北小で行われた5回目の学校訪問では、支援チームが「子どもたちを引き付ける導入の工夫など毎回改善点が見られる」と評価。一定の効果が上がっている。

 学校訪問は、指導主事と市学力向上コーディネーター、県学力向上専門員がチームを組み、市内全小中学校をそれぞれ5回訪れ、授業を見学。授業の進め方や自力解決への持って行き方など指導力強化を図る。

 同校では授業後、教員が個別に支援チームからアドバイスを受け、「意欲を持った先生にとって大変貴重な経験だった」と奥沢浩和(おくざわひろかず)校長は歓迎する。

 同プロジェクトは昨年6月にスタート。家庭学習の習慣化、授業力の向上、学習ボランティアによる土曜授業などの実施、教育先進地の視察−を柱としている。

 読めない漢字を紙に書いて松の枝に結ぶと翌日に振り仮名が振ってあったという足利学校の「字降松(かなふりまつ)」にちなんで命名。若井祐平(わかいゆうへい)教育長は「足利学校の建学精神でもある『自学自習』に基づき、自ら学ぶ子に育てたい」と狙いを話す。