那須町で大田原高山岳部の生徒、教員の計8人が死亡した雪崩事故は27日、発生から9カ月となる。県教委は本格的な雪山シーズンを前に、本年度の高校生冬山登山中止を県立学校に通知したが、各校の山岳部は一様に「妥当」「やむを得ない」と受け止めている。通知は雪のない低山での活動を認めたが、予定する高校は少ない。活動自粛を続けている高校もあり、県内の高校山岳部は雪上を離れて、事故後最初の冬を迎えている。

 宇都宮高登山部の顧問は「判断は妥当」と県教委の通知を受け止める。「登山を経験させたい思いはあるが、事故で心の整理がついておらず、雪上活動は生徒にとってマイナスになる」として、活動はランニングなど体力づくりにとどめるという。宇都宮市内の別の県立高山岳部顧問も「県教委の判断は当然だと思う」と話した。

 ワンダーフォーゲル部がある那須清峰高も「やむを得ないこと」と理解を示す。昨年は12月に登山を行ったが、今年は事故で部員募集を見送ったため3年生が引退した現在、部員はゼロ。県南の県立高顧問も「あれだけの事故があった以上やむを得ない」とみる。