【宇都宮】市は14日までに、市内の歴史文化資源を生かしたまちづくりを進めるための指針「市歴史文化基本構想」の素案を公表し、コミュニティー形成につながる資源を「地域の宝」として認定する市民遺産制度の創設検討を掲げた。同時に市の歴史文化の情報を発信し観光面でも象徴となるセンターコア機能や、大谷地区のビジターセンター機能の整備も必要とした。

 構想は、市内に存在する文化財などを指定・未指定にかかわらず歴史文化資源として幅広く捉え、周辺環境まで含め保存・活用することが目的。

 市教委は構想策定に当たり、市内の歴史文化資源を洗い出し、計3872件(文化財指定13%、未指定87%)を把握。郷土の歴史を分かりやすく伝えるため、それらの資源を整理し「宇都宮氏」「交通」「大谷石」「2度の戦災」など八つの筋立てにまとめた。

 市民遺産制度は、歴史文化遺産のうち市民共有の財産として引き継ぐべきものなどを認定するもの。認定に当たっては市民の代表者による「市民遺産会議(仮称)」の設置を検討する。