社会福祉法人「瑞宝会」が運営する宇都宮市西刑部町の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、入所者男性が重傷を負った事件で、内部調査を行った元職員男性が県警の調べに対し、「(入所者男性への傷害を)上に報告した」との趣旨の供述をしていることが24日、捜査関係者への取材で分かった。一方、同法人の土屋和夫(つちやかずお)理事長(59)は県警の任意の事情聴取に対し、報告を受けたことを否定するような説明をしているといい、県警は慎重に調べている。

 県警は23日、傷害の事実を知りながら宇都宮市に「情報がない」などと虚偽の報告をしたとして、障害者総合支援法違反の疑いで同市下栗町の法人本部や土屋理事長宅などを家宅捜索。土屋理事長らから任意で事情を聴いた。

 同法人元職員の宇都宮市石井町、無職松本亜希子(まつもとあきこ)被告(25)=傷害罪などで公判中=ら2人は4月15日、入所者男性(28)に暴行し6カ月の重傷を負わせた、とされる。事件後、元職員ら2人が内部調査を行い、暴行したことを認めた松本被告らの証言などをまとめ、内部資料を作成したとされる。

 捜査関係者らによると、土屋理事長や松本被告、調査をした元職員らは同月17日、法人本部内に集まった。その際、理事長は調査内容を記した内部資料を手にしていた可能性があるという。ただ、理事長自らが直接、松本被告に暴行について聞き取りすることはなかったとされる。