宇都宮市議会の最大会派「自民党議員会」の市議が3月、議会事務局職員との懇親会で職員3人に計6万円分の商品券を贈っていた問題で、県警は17日、商品券の贈呈を計画したとして、公職選挙法違反(寄付行為の禁止)の疑いで元正副議長の市議2人を書類送検した。懇親会費を他の市議より多く支払っていたとして、渡辺道仁(わたなべみちひと)議長(53)も同法違反容疑で書類送検。3人は任意の事情聴取に対し、事実関係を認めているという。下野新聞社の取材に、3人はいずれも「コメントは控えたい」としている。

 商品券を贈ったとして送検されたのは、当時副議長だった桜井啓一(さくらいけいいち)市議(55)と元議長の熊本和夫(くまもとかずお)市議(42)。市民らが7月、同法違反容疑で桜井、熊本両氏を告発していた。

 告発状などによると、市議有志12人は3月17日夜、同市内のホテルで職員との懇親会を開催。桜井、熊本両氏が相談して商品券を購入し、人事異動対象の職員3人に商品券2万円ずつを贈った、とされる。

 捜査関係者によると、渡辺議長は商品券贈呈の計画を知らなかったとされる一方、他の市議より多額の会費を支払ったといい、寄付行為に当たる疑いが持たれている。

 関係者よると、渡辺議長が支払った会費の差額分は、複数の市議らが参加した2次会の費用の一部に充てられたとみられる。ただ、渡辺議長は2次会には参加していなかったという。

 公選法は選挙区以内での寄付行為を禁止している。商品券を贈られた職員はいずれも同市内在住。問題発覚を受け、職員3人は商品券2万円分を返却している。