日没が早くなる時季に高齢歩行者の重大事故を抑止しようと、県警は11月、「ピKAT(ピカッと)月間」として反射材と車のハイビーム(前照灯の上向き)を2本柱に対策を強化する。過去の事故のデータなどから歩行者の反射材着用、ドライバーのハイビーム利用によって死亡事故を防げる可能性は高まるという。期間中は反射材のリストバンド約2万本を配布。県警交通企画課は「命を守るため、普及啓発に全力を尽くしたい」としている。

 県警交通企画課によると、2016年の交通事故死者のうち高齢者は42人で全体の半数超。16年までの5年間で高齢者の死者数は257人で、このうち夜間の歩行中は80人で反射材の着用は1人のみ。月別では12月の26人が最も多かった。

 日本反射材普及協会(東京都)の実験によると、車の前照灯を下向きにして時速60キロで走行した場合、歩行者を視認できる距離は黒っぽい服だと約26メートル、明るい服だと約38メートル。歩行者を発見してから車が止まるまでの距離は約40メートルとされ間に合わない計算だが、反射材を着用すると約57メートルまで延びるという。

 また、県内で16年までの5年間の夜間歩行中の死者118人のうち、車側がハイビームだったのは2人だけ。時速60キロの場合、ハイビームの照射距離は下向きより約60メートル長いという。