金燈籠で知る「今日は何の日」 280日分手書き、文章掲示 大田原、保存会会長の大久保さん

 【大田原】「今日は何の日」をテーマにした自筆の文章を入れた額がほぼ毎日、中央1丁目の国道交差点(金燈籠(かなどうろう)交差点)の金燈籠に飾られ、訪れる地域住民らを楽しませている。金燈籠保存会会長の大久保博(おおくぼひろし)さん(88)=新富町1丁目=が2015年から作製し、12日時点で約280日分の文章を完成させた。大久保さんは「年なのでさらに数を増やすことは考えていないが、若い人に引き継いでもらえるとうれしい」と話している。

 金燈籠は文政2(1819)年、大田原宿の有志により防火や町内安全、旅人の夜道の無事を祈願し、当時の上町十字路に建てられた。その後、太平洋戦争末期の金属回収運動で供出されるなどして姿を消したが、1979年に地域住民有志が再建し、現在のものが3代目に当たる。

 大久保さんは金燈籠の真向かいの精肉店で生まれ育ち、月1回、地域住民と共に金燈籠の清掃や周辺の草むしりなどの管理を行っている。85年ごろから、街行く人の楽しみをつくろうと、二十四節気を説明する文章を額に入れて金燈籠に掲示。反響が大きかったため、より多くの日を説明しようと「今日は何の日」を作製してきた。

 文章は大久保さんにとって印象深かった歴史的事件があった日が中心。歴史書を参考にして、10月12日の「芭蕉(ばしょう)忌」、4月8日の「灌仏会(かんぶつえ)」などを取り上げ、A4判用紙1枚に手書きしている。