学習障害(LD)などの発達障害に関する研究や支援などを目的とする学術団体「日本LD学会」の第26回大会が7日、宇都宮市本町の県総合文化センターで始まった。大会テーマは「発達障害の人の社会参加~大人になって幸せになるために」。専門家などが研究成果を発表し、1千人を超える来場者が支援の在り方などを考えた。9日まで。

 同学会によると、大会の本県開催は初めて。宇都宮大と早稲田大が共催した。

 大会会長講演では梅永雄二(うめながゆうじ)早稲田大教授が、発達障害やその疑いがある人の就労の難しさを報告。かつては集団就職で大半の若者が製造業などに就けたが、現代では製造業の求人が激減しており、「地域や時代の差で、(発達障害の)多くの人が大きな影響を受けている」などと話した。

 ハローワークや就労移行支援事業所では発達障害の人からの相談が増加傾向。「対人関係や日常生活に難があるケースが多い」として、「発達障害の人が大人になって幸せになるためにどんな支援が必要か、一緒に考えよう」と呼び掛けた。

 特別講演では、発達障害の人への支援策「TEACCH(ティーチ)プログラム」をけん引する米ノースカロライナ大のローラ・クリンガー准教授が、自閉症に関する研究内容などを発表した。