県内は紅葉シーズン真っ盛り。各地の名所には多数の見物客が訪れ、深まる秋を楽しんでいる。意外にも、この美しい景色を生んだ要因の一つに、今夏の異常気象の存在があるという。

 「記録的な暑さとなった夏に十分な日照があったことなどから、今年は葉の色づきが鮮やかになる」。民間気象情報会社ウェザーニューズの分析を先日、記事で紹介した。「美しい紅葉が見られる」。そんな期待でうれしくなった。

 思い返せば、今夏はとんでもなく暑かった。7月の県内の平均気温は全域で過去最高を更新し、佐野では同月23日、県内観測史上最高の39・2度を記録した。

 多数の被害も出た。過去最多となった熱中症救急搬送者、鶏や牛の大量死…。負の影響を何度も取材した。暑さに恐怖すら感じた。

 美しい紅葉のために酷暑を期待するような気持ちは全くない。しかし、今夏の気象が色づきに影響したように、あらゆる事象は思いがけない分野に影響を及ぼすことを改めて感じた。そんな予想外なニュースにも目を凝らしていきたい。