肉料理の原点をくみ取った焼きかつ定食(手前)。常連客の要望から考案された

 「宇都宮の肉食文化が分かる」と地域の人に薦められたのは、1955年創業の肉料理専門店。自分へのご褒美を兼ねて、のれんをくぐった。

 早速、3代目の坂本真一(さかもとしんいち)さん(49)に「前菜」と薦められたのはなんと! とちぎ和牛の高級部位であるリブロースの焼きすき(税別1380円)。「栃木の逸品を気軽に味わってもらいたい」と大判1枚(約70グラム)で提供している。

Web写真館に別カットの写真

 脂が乗っていながらもさっぱりしており、肉の甘みととろける食感を堪能できる。脂身が苦手な記者もぺろっと平らげられた。

 ぜいたくな“つまみ”の後は、バラエティー番組で紹介され一世を風靡(ふうび)した那須郡司豚の「焼きかつ定食」(小、同1250円)。明治時代、文明開化に合わせ伝わった調理法を基にアレンジした、老舗ならではのメニューだ。

 70年代に宇都宮で巻き起こったステーキ店ブームの流れをくんだ特製の「ガーリックソース」は、ニンニクやタマネギ、フルーツを生で熟成させた生ダレ。少々レモンを掛け口に入れると、サクサクした衣が新食感で思わず声を上げた。少量の油で調理しているため、肉本来のうま味が引き立っているわ。

 地元だけでなく、県外からのファンも多いとか。京都の友達が遊びに来たら、連れて行かんとな。

メモ 宇都宮市伝馬町4の2▽営業時間 午前11時~午後3時、午後5時~10時▽定休日 火曜▽(問)028・634・6588