「中国で最も愛された日本のスポーツ選手」「笑顔が大好き」-。卓球女子、福原愛(ふくはらあい)選手(29)は中国と台湾のネット上でも現役引退を発表。多数のファンから惜しむ声がわき上がった▼3歳9カ月で卓球を始めた福原選手は、当時から中国人コーチの指導を受け、幼稚園の頃に中国を訪れて以降、毎年のように訪中して練習。高校時代は中国スーパーリーグに参戦した▼卓球と一緒に学んだ中国語は極めて流ちょう。共にリオデジャネイロ五輪に出場した台湾代表の江宏潔(こうこうけつ)選手と中国語で愛を育み、16年9月結ばれた。台湾南部の高雄市に住み、昨年10月には第1子の女児を出産した。まさに「日本と中台の懸け橋」だ▼「次世代の選手たちが大きな成長を遂げ、日本の卓球界全体が以前より盛り上がってきた」。ブログの引退発表で語るように、福原選手の背中を見て育った石川佳純(いしかわかすみ)や伊藤美誠(いとうみま)、平野美宇(ひらのみう)各選手ら若手が世界レベルの実力を付けてきた▼日本卓球界は先日、中国の壁を乗り越えて悲願の世界一を目指す「Tリーグ」をスタート。福原選手はリーグ運営側の理事だ。Tリーグには日本や台湾、香港などアジアの有力選手が参加している▼福原選手は今後も先輩として日本卓球の強化と普及に貢献し、「愛ちゃんスマイル」で中台などとのスポーツ交流をリードしてほしい。