衆院解散表明 「また選挙か」「なぜ今」 栃木県民、解散時期に戸惑いも

 「また選挙か」「なんでこの時期に」。安倍晋三首相が衆院解散を表明した25日、県内有権者からは解散の大義を見いだせないと疑問の声が相次いだ。一方、教育や子育て施策の充実など衆院選の争点を巡り議論が深まることへの期待もあった。

 「『また選挙か』という思い」。足利市山下町、自営業森敦子(もりあつこ)さん(46)は、なぜ今解散なのか、疑問を口にする。選挙で生じる多大な関連費用も不満だ。「少子化は深刻だが、子育てをしたくても収入が上がらなければ難しい。選挙に掛かるお金を、少しでも課題解決に向けた施策に回してほしい」と求めた。

 那須塩原市内のスーパーへ買い物に訪れた同市、60代の主婦は「あまりにも急な解散」と困惑。「なぜ解散するのかを具体的に説明しないのは森友、加計学園の問題をうやむやにする意図があるのでは」と指摘し「誰に投票するのか考える時間もなく選挙になってしまう」と不満を漏らした。

 北朝鮮が弾道ミサイル発射や核実験を重ねる中での解散は、政治空白を生むとの指摘も。小山市駅南町4丁目、白鴎大経営学部2年砂川拓海(すなかわたくみ)さん(20)は「どうして国民の不安が大きくなるようなことをするのか」と疑問視。「今は解散より北朝鮮への対応を第一に考えるべきだ」

 一方、この日は小池百合子(こいけゆりこ)東京都知事が国政新党「希望の党」立ち上げを表明する動きもあった。大田原市荒井、会社員男性(50)は「ただ票を取りたいだけで人を寄せ集めたような感じ」と指摘。「筋が通っていればいいが、何をやりたいのか分からないので期待していない」と淡々と話した。