文星芸大で情報処理科目を担当する70代の男性名誉教授が7月、日本情報処理検定協会が主催する「日本語ワープロ検定」の試験問題を受検予定の学生に事前に漏らしていたことが25日、同大などへの取材で分かった。名誉教授は同大の調査に「学生を合格させたかった。漏えいは今回が初めて」などと話し、8月に依願退職した。同協会によると、問題漏えいは1985年の検定創設以来初めて。

 同大や同協会などによると、名誉教授は7月27日、講義を受け持つ学生の中で受検を希望する1年生10人に、「WP検定試験について」と題した紙を添付し、該当する3級、準2級、2級の問題と模範解答のコピー入りの封筒を配布した。

 「同封しているのは本番の問題と模範解答です」と記し、同31日に検定試験を行う旨や「模範解答を見て正確に答案を作って下さい」などと書いていた。また「この件は絶対に他人にしゃべらないこと」などと口止めも記載していた。

 同27日に漏えいを知った関係者から同協会に連絡があり、同大が名誉教授に問いただすと事実関係を認めたため、検定試験を中止しコピーを回収した。同大は諭旨免職の処分を検討していたが8月、本人が退職届を持参したため受理した。同大は夏休み明けの9月、学生に謝罪し、10月に再試験を行う方針という。