プロデビューする49歳の奥平さん(左)と指導する阿部さん

 【大田原】49歳の獣医師が格闘家として念願のプロデビュー戦に臨む。浅香3丁目の奥平季之(おくだいらとしゆき)さんは26日、東京都内のイベントホール「新宿FACE」で、総合格闘技「修斗(しゅうと)」のプロ資格取得後初めて公式戦の舞台に立つ。来年2月には50歳になる奥平さんは「好きだからこそ続けられる。諦めない気持ちを伝えたい」と燃えている。

 奥平さんは7年前、那須塩原市西三島1丁目の総合格闘技・柔術道場「クロウフォレスト」に入門。昨年9月の「修斗」の大会で上位に入り、48歳の最年長でプロ昇格を果たした。

 以後、同道場代表の阿部健太郎(あべけんたろう)さん(40)=同市三島4丁目=の指導の下で「若者以上の厳しいメニュー」をこなし、デビューに備えて「プロの体づくり」に務めた。日中は獣医師として酪農家の往診に行き、夜はトレーニングという日々。阿部さんは「継続する力、指導を聞き入れる素直さが強み」と、成長を見守ってきた。

 初戦は「60キロ契約」のクラスに登場。相手は8歳年下でプロ6戦のキャリアがある。スタミナを強化する練習で追い込んできた奥平さんは「空手出身なので、打撃で倒したい」と意気込む。セコンドに付く阿部さんは「楽しく、全力でやり切ってほしい」と願う。

 「30歳で格闘技を始め、20年かかってようやくここまで来た。目標は高く50歳で新人王」と、50代の星を目指す奥平さん。阿部さんは「今の倍の練習と努力が必要」と言うが、「道場としても誇らしい。いくつになっても、ずっと挑戦し続けてほしい」とエールを送る。「闘う獣医師」の夢は始まったばかりだ。