投開票所確保に大わらわ 会場は行事予約で埋まり、重なる日程で職員配置にも腐心 衆院選へ栃木県内選管

 10月10日公示・22日投開票を軸に実施の可能性が急浮上した衆院選。文化・スポーツの秋だけに、県内各市町で通常は投開票所になる場所の多くが、既に行事などの予約で埋まっている。各選挙管理委員会は「何としても確保しなければ」と対応に大わらわ。大きなイベントと重なり、職員の配置に腐心するケースも出ている。

 突然吹き始めた解散風を受け、県や各市町は連休明けの19日、対応に走りだした。

 宇都宮市は普段、市体育館を投開票所としているが、10月22日は「うつのみや百人一首市民大会」が予定されている。市教委などが情報収集に乗り出したが「申し込みは過去最多の800人超。他の会場をすんなり確保できるだろうか」と気をもむ。

 真岡市が通常、投開票所として使う市スポーツ交流センターはスポーツ大会の予定がある。市内の他の体育館は電気設備の関係から使用が難しい見込みで、大会との調整に心を砕く。小山市の県南体育館は10月22日の昼間、プロバスケットボール公式戦を行った後、夕方から開票所に整える算段という。

 地区文化祭などがあり、投票所の確保がままならないケースも危惧される。県内最大面積で75カ所を設ける日光市は「空けてもらえるようお願いするしかない」と依頼を急ぐ。

 人員確保も課題だ。宇都宮市は同22日に予定されるアジア最高峰の「ジャパンカップサイクルロードレース」にも職員を割かなければならない。投開票事務に約1300人を生み出すには調整が必要となる。

 益子町の「コスモス祭り」、那須塩原市の「巻狩まつり」も日程が重なる。同市は「負担が大きいが、深夜までの連続勤務にならないようにしないと」と強調した。

 10月は秋の観光シーズン真っ盛り。那須町は「渋滞によって投票に行くのが大変かもしれない」と懸念した。投開票日は同29日の可能性も残るが、各市町は日程が固まらないと具体的な対応がしづらく、担当者は苦慮している。