急速に強まった衆院の解散風。28日解散、10月10日公示−同22日投開票が取りざたされる中、県内各陣営の臨戦ムードは18日、一気に高まった。投開票まで1カ月余りという急展開に、自民党の現職議員は「タイミングは今しかない」と理解を示した上で短期決戦に気を引き締めた。北朝鮮情勢が緊迫する中で政治空白が生まれることに対し、野党からは「大義なき解散だ」と批判が上がった。

 突然の解散風について自民党の佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員(栃木4区)は「北朝鮮問題で大きな動きがないと踏んだのではないか。来年末までのスケジュールを考えれば今しかない」。船田元(ふなだはじめ)衆院議員(1区)は「政治空白への批判が出るだろうが、安倍総理には国民に丁寧に説明してほしい」と述べた。

 短期決戦となるが、西川公也(にしかわこうや)衆院議員(2区)は「地元とは信頼関係を築けている。現在、取り組んでいる仕事を完成させるために、国会議員として一生懸命にやるだけだ」と強調。簗和生(やなかずお)衆院議員(3区)は「常在戦場でやってきた。解散となればしっかり頑張る」と決意を示した。

 一方、民進党の福田昭夫(ふくだあきお)衆院議員(2区)は「安倍首相は北朝鮮問題を理由に、加計学園や森友学園の問題など不祥事を隠そうとしている。“隠蔽(いんぺい)隠し解散”で、国民は納得しないし、許されないことだ」と憤った様子。

 無所属の渡辺喜美(わたなべよしみ)参院議員も「勝てるから今やるという、大義なき解散だ。おごり以外の何ものでもない」と切る。政治空白を懸念し、「今やるべきことは緊迫した情勢の中で徹底した方策を講じることだ」と強く批判した。

 民進党から4区に立候補予定の藤岡隆雄(ふじおかたかお)氏は夕方、JR小山駅で街頭演説。「疑惑隠しや政治空白を問う選挙ではもったいない。政治を正す好機だ」と訴えた。同じく1区から出馬予定で支持者訪問を行った柏倉祐司(かしわくらゆうじ)氏は「励ましの声を頂いたので、改めて支援をお願いした」と話した。