二宮尊徳の映画「地上の星」を日光で撮影へ 真岡市の桜町陣屋跡でも

 五十嵐匠(いがらししょう)監督が製作に取り組む二宮尊徳(金次郎)の生涯を描く映画「地上の星−二宮金次郎伝」の撮影が23日、日光市小百で始まる。撮影は全国の尊徳ゆかりの地で行われ、県内では真岡市の桜町陣屋跡(国指定文化財)も計画されている。2018年11月の完成、19年5月の全国公開を予定している。

 五十嵐監督はドキュメンタリー映画「SAWADA」、「地雷を踏んだらサヨウナラ」などの作品で知られる。脚本は「武士の家計簿」などの柏田道夫(かしわだみちお)さん。金次郎役は俳優合田雅吏(ごうだまさし)さん、小田原藩主役は榎木孝明(えのきたかあき)さんが演じる。

 五十嵐監督は「金次郎が唱える『積小為大』の精神で、みんなの手で映画を作りたい」として、全国報徳研究市町村協議会に加盟する日光や真岡など17市町村を訪問し、撮影や資金の協力を依頼した。撮影はこれらの地で行われ、全国公開に先駆けて上映会も行う。

 尊徳は節約や貯蓄を軸に農村を立て直す「報徳仕法」を実践し、幾つもの荒廃した土地の復興に成功した。日光市は尊徳の終焉(しゅうえん)の地で知られる。1853年に日光神領復興のため日光入りしたが、3年後、道半ばの70歳で亡くなった。小百では田んぼでラストシーンを撮影する。真岡市の桜町陣屋跡は尊徳が1800年代初め、野州桜町に20年以上とどまった際、執務をした。