運転技術、科学的に診断 20日から宇都宮清原自動車学校

 漫然運転や操作ミスによる重大事故の多発が社会問題化する中、全国各地の自動車学校で20日、運転動作のデータを測定し、事故予防に役立てる「ブラッシュアップ講習」がスタートする。運転レベルを科学的に診断することで、運転技術に磨きをかけることが狙い。県内では宇都宮市鐺山(こてやま)町の宇都宮清原自動車学校(片山栄喜(かたやまえいき)校長)で始まる。

 20歳ごろに運転免許を取得してから、70歳で高齢者講習を受講するまでの間は、実技講習を含む制度上の安全運転教育の機会がないため、「空白の50年」と呼ばれている。一方、ブレーキとアクセルの踏み違いといった事故は年齢に関係なく発生しており、運転技能の向上は全世代共通の課題といえる。

 ブラッシュアップ講習は、一般社団法人「全日本指定自動車教習所協会連合会」(東京都千代田区)が企画し、加盟約1280校のうち100校以上で20日に一斉スタートする予定だ。

 小型の専用端末を取り付けた教習車で路上教習を行い、衛星利用測位システム(GPS)で走行データを測定。スピードや右左折時の減速、直進時のブレなどの運転動作を解析する。

 すぐに改善点や運転評価などを明記した診断書が交付され、教官のアドバイスを聞きながら、自らの運転レベルを確認。再度路上教習を行い、改善を図る。

 同校教務課の外山紀夫(とやまのりお)課長は「科学的な数値が出るので、自らの運転を客観的に判断できる」とメリットを強調する。

 運転免許を持っていれば誰でも受講できる。1回2時間程度で、受講料は1時間当たり6千円(税込み)。教官はこの講習の専門的知識を取得したベテランが担当する。

 片山校長は「危険を的確に認識して予防することが安全の近道。ぜひ活用してほしい」と呼び掛けている。(問)同校028・667・0721。