「またか」栃木県に2回目のミサイル発射情報 一部の学校、始業に遅れ

 早朝に響く独特の警報音。「またか」「いいかげんにして」。前回の発射から2週間余り。全国瞬時警報システム(Jアラート)で再び北朝鮮のミサイル発射情報が伝えられた15日、県民からは怒りの声が上がった。通勤、通学時間帯の鉄道各線に遅れが生じたほか、一部小中学校で登校時間が遅れるなど、県民生活に影響が出た。一方で、冷静に受け止める人、警報後に身を守る行動を取らなかった人も多い。危機感の薄さや異常事態への“慣れ”を指摘する声もあった。

 Jアラートで県内にミサイル発射情報が伝えられたのは、8月29日に続き2回目。県によると、落下物などの被害はなかった。前回は栃木市で、Jアラートと連動した防災行政無線で緊急情報が放送されないトラブルがあったが、今回は全市町で異常はなかった。

 警報を聞いた県や各市町の危機管理担当者は慌ただしく登庁し、情報収集や安全確認に当たった。

 小山市内の全校を含む県内公立小中学校60校が始業時間を遅らせたほか、さくら市氏家小などで児童・生徒を一時自宅待機とした。

 JRや東武鉄道は安全確認のため一時運転を見合わせたが、最大15分程度の遅れで、午前9時半までにダイヤの乱れはほぼ解消。駅で大きな混乱はなかった。

 しかし通勤、通学時間帯と重なり、影響を受けた人も。最寄り駅から足早に学校へ向かっていた那須高1年、金子穂香(かねこほのか)さん(16)は「『またか』と驚いた。電車が遅れて困るのでいいかげんにしてほしい。これ以上発射しないよう国は北朝鮮を説得して」と憤った。

 JR宇都宮駅では利用客が改札口で次々と遅延証明書を受け取った。