O157食中毒で栃木県内、警戒強める行政、業界 県、系列6店抜き打ち調査 スーパー、トングの衛生管理強化

 埼玉、群馬両県の総菜販売「でりしゃす」系列店で購入した総菜を食べた人が腸管出血性大腸菌O157に感染し、女児(3)が死亡した集団食中毒を受け、県内のスーパーの監視指導に当たる県や宇都宮市は警戒を強めている。県は県内にある系列6店舗の抜き打ち調査を行い、衛生管理体制をチェックしている。今回の問題では総菜売り場の大皿やトングの消毒が不十分だったとの見方が浮上しており、対応策を講じる店も出始めた。

 でりしゃすを運営する「フレッシュコーポレーション」(群馬県太田市)によると、本県には足利、栃木、佐野、小山市と壬生町で系列店が営業している。

 県は、でりしゃすが営業再開した今月7日以降、順次、立ち入り調査を行っており、生活衛生課の担当者は「でりしゃすに限らず、各施設への監視指導を一層徹底する」としている。

 宇都宮市保健所はスーパーや百貨店のほか、弁当や総菜などを製造販売する業者に注意喚起の通知を出す予定。感染すると高齢者や乳幼児が重症化しやすいため、高齢者施設や保育園などにも注意を促す考えだ。

 県教委は厚生労働省の通知を、市町教委や給食のある県立特別支援学校、夜間定時制高校などに回した。

 一方、死亡女児が食べた総菜の販売店を調査した前橋市は、トングなどを介して感染が拡大したとの見方を強めており、各事業者は対応を迫られている。

 フレッシュコーポレーション系列店では7日から、客がトングを一度でも使ったら、隣の回収ボックスに入れてもらうようにした。使い回しをなくすためで、サラダ類は量り売りからパック売りにし、アルコール消毒液も数を増やした。