“祭りの華”が人手不足 鹿沼秋まつり 市広報で「手古舞」公募

 【鹿沼】「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」がユネスコの無形文化遺産に登録後、初の開催となる10月の鹿沼秋まつり。“祭りの華”とされる手古舞(てこまい)のなり手がいない町内があり、広報かぬま9月号に急きょ「手古舞募集」の公募記事が掲載された。

 鹿沼秋まつりの手古舞は、鉄棒(かなぼう)ひきのほかに先頭の拍子木が加わり、屋台を先導する。昔は男装した芸妓(げいぎ)らが鉄棒ひきに扮(ふん)していたが、現在は町内から選ばれた小中学生の女子が主に役を担い、伊勢ばかま、手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)、足袋、わらじを着け、花笠を背にした伝統の姿を守っている。基本は3人。

 「手古舞のなり手がいない。本当に困っているんです。小さな町内はどこもそれなりに苦労しているのでは」。今宮神社のすぐ近くの久保町で若衆頭を務める森誠(もりまこと)さん(45)は頭を抱える。世帯数は40戸。児童、生徒はいるが手古舞を一度経験すると“卒業”するケースが多いという。2日間の祭りで市内を歩き、待機時間、緊張もあり体力的に厳しい面があるのは否めない。また小学生などの場合は、保護者が付き添わなくてはならないのもネックとなっているという。