免許返納者へのバス終身無料乗車券、1カ月で61人に交付 鹿沼市

 【鹿沼】高齢者の事故防止を図るため、市が運転免許を自主返納した65歳以上の市民を対象に市運行のリーバス(コミュニティバス)と予約バス(デマンド交通)の「終身無料乗車券」交付を8月1日に始めてから1カ月。31日までに61人が申請し交付を受けたことが、市のまとめで分かった。担当する市生活課は「予想以上の申請数。前月に比べ5、6倍」としている。鹿沼署では8月の1カ月間で46人が自主返納の手続きを行っている。

 高齢者運転免許自主返納支援事業の一環で、従来もリーバスと予約バスの1年間の無料乗車券が交付されていた。過去に自主返納、1年間の支援期間を終了した人も申請できるとあって、「再交付」の形で終身無料乗車券を受けた市民は101人に上った。

 市内の2016年の交通事故発生件数は195件で負傷者は235人、死者4人。このうち65歳以上の事故は72件で全体の36・9%、死者は全て65歳以上だった。さらに県内外で相次いだ高齢者運転の重大事故などを受け、市は自主返納促進のため県内初の終身無料乗車券の支援を打ち出した。

 免許を自主返納し新規交付を受けた61人(男29、女32)は、60代が4人、70代27人、80代28人、90歳以上2人。4月から7月までの4カ月間では、44人が年間無料乗車券を申請しており、8月を含めた5カ月間で104人となった。自主返納者への支援実績は2015年度で100人、16年度が131人だった。