【北ミサイル】響く警報、栃木県内に緊張走る

 北朝鮮のミサイル発射で県内も29日、全国瞬時警報システム(Jアラート)に基づく警報が鳴り響き、県民に緊張が走った。行政関係者は情報収集や住民への伝達に追われたほか、鉄道の一時運転見合わせが通勤・通学客の足に影響し、万が一の安全を考え始業を遅らせる学校も出た。

 ■行政■

 午前6時2分。Jアラートでミサイル情報を受信すると、県や市町、県警などの危機管理担当部署には職員が続々と集まった。

 県の危機管理、消防防災両課の職員約30人は受信から30分でほぼ全員が登庁。市町や報道などから得た情報に基づき、ホワイトボードにミサイル発射後の状況が時系列に書き込まれていった。「被害なし」と大声で周知する姿も見られ、慌ただしく対応に追われた。

 各市町は防災行政無線や事前登録制の防災メール、ツイッターなどで住民への情報周知に努めた。

 ■交通■

 一時運転見合わせが相次いだ県内の駅構内は通勤、通学客らが改札口の電光掲示板を眺め、駅員に運行状況を尋ねる姿が目立った。

 JR宇都宮駅では宇都宮市、会社員男性(55)は「スマホから地震と違う警報音がしたので『何事か』とびっくりした。仕事がある日だったら朝の会議に間に合わないところだった」。東武宇都宮駅で、部活の朝練に向かおうとしていた栃木高1年の男子生徒(15)は「(警報は)少し怖かった。もう1時間ぐらい待っている」と話した。

  ■学校

 県内の公立校では宇都宮市の峰、石井、陽東の3小学校と壬生高が始業時間を遅らせた。私立校では文星芸大付属高などが一時、生徒らに自宅で待機するよう要請した。

 壬生高は午前6時半、一斉メールで生徒の自宅待機を求めた。その後、鉄道の遅延などで始業を通常より2時間遅らせた。小峰重雄(こみねしげお)教頭(55)は「最悪の事態を想定し生徒の安全を最優先に考えた」と話した。