病と闘いイベント企画 生きる喜び、楽しい形に 宇都宮の松浦さん

 【宇都宮】生きていてよかったと伝えたい−。人工透析による治療やうつ病と闘いながらイベントの企画運営に携わる松浦礼紀子(まつうられきこ)さん(51)=茂原3丁目=が代表を務める市民グループ「虹の架け橋サポートチーム」が9月3日、バリアフリーイベント「虹を描こうコンサート」を野沢町のパルティで開く。一般参加を募る形のイベント主催は初めてで、松浦さんは「病気と闘っている人も元気な人も垣根なく集まり、みんなが笑顔になれるイベントにしたい」と来場を呼び掛けている。

 松浦さんは14歳の時、慢性糸球体腎炎を患い、2001年から人工透析を受けている。長い闘病生活で「生きている意味がないと感じた」と振り返る。

 5年ほど前には、うつ病を発症。東日本大震災で多くの人々が亡くなる状況に「機械につながれないと生きられない自分が生きていてよいのかと思うこともあった」という。

 現状を変えようと、約3年前からウクレレを習い始めた。演奏会などの企画、運営に携わるうちに「生きている証しを残したい」と、家族や友人を集め“感謝祭”と称した音楽イベントを2年前に初開催。以降、人工透析患者やその家族を招き年1回、演奏会などを開いている。

 今回のイベントを「新たな挑戦」と位置付ける松浦さん。活動の中で出会った人への感謝と、同じ透析患者の死を目の当たりにして感じた命の尊さを胸に「病気の私でも誰かのためにできることがあると思う。生きているうちに楽しまないと」と意気込んでいる。