宇都宮白楊高が高校日本一に輝き、広田思乃(ひろたしの)選手(那須トレーニングファーム=TF)が国体の頂点に立った。今年の県内馬術界はいつになく盛り上がった▼その馬術の国内聖地、馬事公苑が、東京五輪に向けた東京・世田谷の施設改修に伴い宇都宮市内に移転して間もなく2年。普段は非公開でなじみが薄いが、運営する日本中央競馬会(JRA)に所属する選手の練習拠点であり、競走馬が乗馬に転向するセカンドキャリア訓練の場でもある▼24人いる選手のうち北原広之(きたはらひろゆき)(47)、戸本一真(ともとかずま)(35)、佐渡一毅(さどかずき)(34)の3選手には、2年後の東京五輪出場に期待が掛かる。日本が好成績を収めた先の世界選手権やアジア大会などでの活躍は記憶に新しい▼東京大会では代表人数が減らされ、競争は激しくなる。アトランタ五輪(米国)で6位に入賞した同公苑宇都宮事業所の布施勝(ふせまさる)普及課長は「馬術にも力を入れていることをアピールしたい」。馬が主役の組織だけに、最高の舞台となる五輪への出場は悲願である▼馬術で本県からの五輪出場は、シドニー大会の広田龍馬(ひろたりゅうま)選手(那須TF)だけ。県内を本拠地にする選手の出場は、応援する楽しみを増やす▼馬術競技は目にする機会も少なく、馬の脚の運びや細かいルールは分かりづらい。人馬一体の妙技を期待して、よく予習しておこう。