塙部長に手作りのエプロンを手渡した宇都宮短大付属高の生徒たち

 【宇都宮】宇都宮短大付属高生活教養科の生徒が1989年から続けてきた手作りエプロンの福祉施設などへの寄贈が今年で30回目を迎えた。累計の寄贈枚数は約3千枚。今年の寄贈(幼児用101枚)のため市役所をこのほど訪れた同科1年近野(こんの)ふうかさん(16)は「平成の始まりとともに先輩がスタートさせた取り組み。時代が変わっても後輩たちに引き継いでいきたい」と話した。

 寄付日は例年、同校創設者の須賀栄子(すかえいこ)さんの命日の10月14日前後。エプロンの形は決まっているが、柄は生徒が自分でデザインする。

 製作する学年は年によりさまざまだったが、5年ほど前からは、1年生が夏休みの宿題として製作した作品を寄贈。同科の2、3年生が保育園などで体験実習をさせてもらっている感謝を込め、2016年からは幼児サイズのエプロンを市を通じ、市内の児童福祉施設などに寄贈している。

 今年は近野さんと、下山(しもやま)ひかるさん(15)、土屋青空(つちやあおぞら)さん(15)の3人が市役所に塙雅彦(はなわまさひこ)子ども部長を訪れ、エプロンを手渡した。アニメの人気キャラクターや花、動物などがプリントされた色鮮やかなエプロンを前に、塙部長は「数多くの寄付を頂きありがたい」と感謝した。

 同部は昨年、保育園や保健所、児童館など市内の18施設にエプロンを引き渡した。今年も同様の施設に配布する予定という。同部によると、保育園での給食配膳の手伝いや保健所などでの歯科検診時に利用されているほか、ままごと遊びなどをする児童も喜んで身に着けているという。

 同校には、寄贈を受けた保育園から「大事に使わせてもらっています」との園児の写真が入った感謝の手紙も寄せられている。