日露戦争後に奉納か、神社で砲弾4発見つかる 足利・示現神社

日露戦争後に奉納か、神社で砲弾4発見つかる 足利・示現神社

 【足利】月谷町の示現(じげん)神社で7月中旬に古い砲弾が4発見つかり、県警が回収していたことが23日までに分かった。日露戦争の戦勝記念として当時の陸軍が奉納したものとみられる。信管は抜けていたが、底部に火薬が残っている可能性もあるため回収された。

 発見した同所、郷土史家中島太郎(なかじまたろう)さん(53)によると、見つかった砲弾は各直径約10センチ、長さ約19センチ。いずれも普段は人が入れない本殿を保護する建物内で見つかった。3発は2・5メートルほどの高さの棚の上に置かれて、1発は地面の上に落ちていた。中島さんは「東日本大震災など大きな地震が起きた際に落ちたのでは」と推測する。

 砲弾の隣には「明治三十七八年役 戦利兵器 明治四十年三月 陸軍省」と書かれた額も飾られていた。中島さんは「『明治三十七八年役』は日露戦争のことを示す」という。県教委文化財課によると、日清戦争や日露戦争での日本の勝利を受けて、戦場での記念品を神社や寺、学校などに寄贈するケースが多くあった。砲弾も寄贈品の一つとみられるが、県内全体の状況は不明だという。