川治ダムの大量放流への備えが進んだ川治温泉地区。最大放流時、中央の橋は浸水すると想定されている=5日午後、日光市川治温泉川治

 7月の西日本豪雨の際、愛媛県で実施され犠牲者が出たダムの大量放流への備えが、本県でも課題となっている。想定を越える豪雨に伴い実施されれば、被害が出る恐れもあるためだ。2015年の関東・東北豪雨を機に、県内の一部地域では洪水ハザードマップが策定された一方、浸水想定がなされていない地域もある。対策が急がれる中、識者は大量放流があり得ることを行政が住民に十分に周知する必要性などを指摘している。

 西日本豪雨では愛媛県内の二つのダムが満水となり、大量放流が行われた。大規模な浸水被害が生じ、9人が死亡した。住民への周知は放流直前だった。