400インチの大スクリーンにゴールの瞬間が映し出されるたび、観戦席から歓声が沸いた。サッカーはサッカーでも、こちらは茨城県つくば市で先月開かれたゲーム対戦競技「eスポーツ」大会の一こまである▼2019年茨城国体の文化プログラムとして、都道府県対抗のeスポーツ大会が初開催される。まだ国内では浸透していないが、茨城県が掲げる「誰もが参加できる国体」を具体化するためには、年齢や性別を問わないこの競技はもってこいと事務局はみる▼つくば市での大会はプレ大会に当たり、県内外の40余りのチームが熱戦を展開した。来年の本戦に向け、全国の愛好者や自治体関係者などから問い合わせが相次いでいるというから、話題性は十分である▼小山市の専門学校TBC学院小山校は来春、プロゲーマーを育成する「eスポーツ専攻」を北関東で初めて設ける。世界の競技人口は1億3千万人以上で、年収3億円超のプレーヤーもいるとか▼「将来は五輪に採用される可能性もあるが、欧米に比べ日本は取り組みが7年遅れている」。こう指摘する同校教員の鈴木祥夫(すずきよしお)さんがまず目指すのも「茨城国体出場」だ▼茨城県はeスポーツに、まちおこしの起爆剤としての役割も期待する。聖地として定着すれば、来年こそ魅力度ランキング最下位の座の返上となるかも。