開業20周年、今後のツインリンクもてぎは 総支配人の市川一史さんに聞く

 国際サーキットを核としたモビリティテーマパーク「ツインリンクもてぎ」(TRM)が今月、開業20周年を迎えた。近年は、豊かな自然環境を生かしたアトラクションやグランピング施設などを充実させ、レース観戦以外にも多くの来場者を集めている。2016年8月から総支配人を務める市川一史(いちかわかずふみ)さん(54)に施設の現状や課題、今後の展望などを聞いた。

 −TRMの開業にも関わっていたそうですが、この20年を振り返った感想は。

 「当初から『モビリティと自然の融合』のコンセプトはあったが、以前は整備が先行していたレーシングコースでの観戦型、参加型レースが集客の中心だった。次第にハローウッズなど自然を生かしたTRM独自の施設が整備され、家族連れの来場者も増えてきた。20年間で皆さんの期待に応えられる施設になってきたと感じている」

 −ツインリンクの名の通り、オーバルとロードの2コース併設は珍しい。

 「かつてはインディ、ナスカー、バイクのWGPやトライアルなど、今を上回る規模や数のレースを開催してきた。魅力を伝えきれずにオーバルコースのレースは休止になったが、アメリカンモータースポーツのお祭り感などは、今のレース運営に生きている」

 −モータースポーツの人気回復への鍵は。

 「レースそのものより、観戦環境を改善する必要があるのではないか。自然豊かな環境を生かして、キャンプやバーベキューをしながらゆっくり観戦できるような新たなスタイルを積極的に提案したい。フェスのように『行けば楽しい』という環境をつくっていかないと、観戦者は増えていかないと思う」

 −今後、施設面の整備はどう進めるか。

 「家族向けの施設をさらに充実させたい。今年は立体迷路のITADAKIをオープンさせたが、子どもがチャレンジして達成感を感じられるような新たなアトラクションを来春に稼働させたい」