栃木県内囲碁若手育成に尽力 窪庭金五郎さん死去

 約50年間にわたって囲碁道場を営み、県内の囲碁普及に尽力した栃木市旭町、窪庭金五郎(くぼにわきんごろう)さん(91)が15日、心不全で亡くなった。情熱あふれる指導で、全国大会優勝などを成し遂げた教え子を数多く輩出した。

 窪庭さんは県庁に勤めていた20歳の頃に囲碁を始め、魅力にのめり込んだ。各種大会で活躍し、1976年には本県初のアマ六段に。60年代後半には自宅に窪庭囲碁道場を開設。55歳で県庁を早期退職し、本格的に道場運営に取り組んだ。

 遊びの多様化などで若い世代の囲碁人口減少に苦慮していた2001年、日本棋院から、囲碁を題材にした漫画のヒットを受けた子ども向けの「ヒカルの碁スクール」開校の打診を受けた。実戦中心の指導が評判となり、市内外から生徒が集まるようになった。

 14年の全日本学生本因坊決定戦を制した癸生川聡(けぶかわさとる)さん(22)=早稲田大4年=や、16、17年の全国高校囲碁選抜大会を制した栃木女子高のメンバーも門下生だ。

 通夜は23日午後6時から、告別式は24日午前10時から栃木市沼和田町のセレモールとちぎで営まれる。