農業、観光悩める夏 日照不足、低温続く栃木県内

 7月下旬から曇りや雨で日照不足や低温が続く県内。夏野菜は品薄、高値となり、収穫を控えるコメや果物農家は「どの程度の影響があるか」と気をもむ。一方、屋外レジャー施設は「書き入れ時に客足が伸びない」と嘆きも。県は農作物の被害軽減に向け、適切な管理を呼び掛けている。

 「収穫が近い品種は日照不足前に十分育ったが、問題はこれから穂が育つ品種。収穫してみないと何とも言えないが…」。宇都宮市砥上町、コメ農家鈴木康男(すずきやすお)さん(67)は青田を見詰め、表情を曇らせた。

 稲は日照不足だと栄養が穂に行き渡らず品質が下がったり、低温で病気にかかりやすくなったりする。「幸い、県内は雨より曇りの日が多い。この程度なら、大丈夫だろう」と話した。

 県は(1)水稲は適期に収穫する(2)野菜は曇雨天時の葉かき、芽かきなどを極力控える−などの対策を周知。県経営技術課は「今のところ農作物に顕著な被害はみられないが、天候不順が続けば収穫量や品質に影響が出かねない」と懸念する。

 一方、夏休みに人気を集めるはずのレジャー施設も苦戦が続く。7月14日に本オープンした真岡市下籠谷の井頭公園一万人プールは8月前半までの来場者数が約7万4千人と目標の65%止まり。「書き入れ時のお盆の雨が痛かった」と担当者。「料金が半額になる(23、30日の)『感謝デー』で盛り返したい」と話す。